株式会社トヨタプロダクションエンジニアリング

採用過程が一番大変でしたが、面接ではテレワークで働く必要性を重視しました。

テレワーク雇用状況

人数 1名(2020年5月現在)
障がい

難病

勤務日 週5日
勤務時間 9:00~16:00
担当業務

広報業務(社内報やSNS関連)や総務業務

企業概要

会社名 株式会社トヨタプロダクションエンジニアリング
所在地 福岡県宗像市アスティ
資本金 4億円
事業内容 自動車に関するデジタルデータを基軸にした生産準備、設備開発設計、品質データ管理。コンピュータソフト/ハードの開発、販売、リース、レンタル、保守。
従業員数 642名(2020年5月現在)
ホームページURL http://www.tpec.co.jp

企業レポート

事業参加前 :
障がい者雇用の活性化や地域の貢献に向けて

 障がい者雇用を積極的に行いたいと思っていましたが、正直なところどういった業務がマッチングするのかイメージができていませんでした。特に、どのような業務をしてもらうのか、どの程度のボリュームが必要になるのかがつかめず、やりたいという思いはあっても、手探りの状態で止まっていて、具体的には進められていませんでした。
 テレワークによる障がい者雇用という県事業の話を聞いた時に、企業としての社会的な責任やダイバーシティへの取組みといったことも考え、これからの社会を見据えて、テレワークでの雇用も進めるべきかと思いました。また、会社の課題だけでなく、県内の障がい者雇用の活性化につながるのであれば地域への貢献にもなると考え、参加しました。
 一方、社内にテレワーク制度はありましたが、育児や介護などをしている社員が、週に1日程度することを想定しているものだったので、完全在宅勤務になった場合、対応できるのかどうかといった不安がありました。

事業参加中 :
採用の選考過程が一番大変でした

 事業の中で一番大変だったのは、タイトなスケジュールの中で採用活動を進めていく、選考過程の部分でした。予想以上に多くの方から応募いただき、面接にかなりの時間を要しましたが、テレワーク求人では、採用の幅が大きく広がると感じました。また、面接だけでは病状の把握などが難しかったこともあり、最初はどんな人を採用していけばいいのか想像できませんでした。しかし、テレワークで働く必要性があるか、テレワークという働き方を理解しているか、という点は重要だと感じました。
 今回は、県事業であったため、多くの方に協力いただきましたが、今後は経験を重ねて、障がい者雇用のノウハウを体得していきたいと考えています。

事業終了後から現在 :
仕事の目的や役割を明確にすることが重要

 最初の1カ月間は、主にeラーニングを使ったトレーニングを中心に行いました。広報業務ではフォトショップなどのソフトや、総務業務ではエクセルの関数やマクロも使うので、操作に慣れてもらうという目的です。
 仕事の指示については、仕事の目的や役割について明確にすることが重要だと気づきました。また、分からないことは何でも聞いてほしいということも伝えています。
 歓迎会を兼ねて出社してもらいましたが、チームメンバー同士が、お互いを知るよい機会になりました。それ以降、業務上のやりとりも、以前よりも円滑にできるようになったと感じています。

今後 :
テレワークとデジタルエンジニアリングの親和性に期待

 今回のことが障がいのある方をはじめとする多様な人材の活躍や多様な働き方の実現など、ダイバーシティを強く推進していくきっかけとなったと考えています。
 新型コロナウイルス感染症の拡大により、テレワークが注目されていますが、CADをはじめとしたデジタル技術を活用した業務などは、テレワークでの雇用という観点においても可能性が高く、今後業務の幅も広げていければと考えています。

感想&メッセージ :
迷っているのであればチャレンジすべき

 会社の成長につながったと実感しています。これまで自分たちでやれなかったことが、県事業を通して実現できたので勉強にもなり、満足しています。もしテレワーク雇用をやってみるかどうか迷っているのであればチャレンジすべき、踏み出していくべきだと思います。
 また事業を通したノウハウや経験を、今後のテレワークによる障がい者雇用の推進に活用していきたいと思います。テレワークを整備することは、誰もが働きやすい環境の整備にもつながっていくので、積極的に取り入れて会社全体の成長にもつなげていきたいと思います。

テレワーカーVOICE

 難病のため、通勤するだけでも体への負担がありましたが、40代になり体力の消耗も激しくなり前職は退職に至りました。テレワークであれば通勤の負担もなく、休憩時間に休めるスペースも確保できるので、今の働き方がとても合っています。 テレワークで働くようになってから、体調がよくなったと実感しています。働く前は、対面のコミュニケーションがないことに不安もありましたが、広報として他の部署の方に執筆を依頼したり、総務として各部署と関わりがあったりする中で、その不安は解消されました。 今年の目標は、仕事に慣れることと、体調維持と体力づくりです。いずれは社内報の右腕と言われるようになりたいです。

一日の流れ

9:00 出社

電話で上司に予定を連絡
メンバー間でスカイプの
チャットなどで打ち合わせ

9:30 業務

お昼前に担当者にメールで業務内容連絡

12:00 お昼
13:00 業務

午前中の返信を確認。修正点などを修正

終業前に上司に電話連絡をして結果を報告
電話の後、メールで詳細報告

16:00 退社

テレワーク活用のための支援事業のご案内(福岡県)

福岡県

障がい者を雇い入れた場合などの助成(厚生労働省)

厚生労働省